【断面迫力】遊歩道で断面が見れる!!海辺の景色も絶景「屏風ヶ浦(びょうぶがうら)」がおすすめ!(銚子市)

屏風ヶ浦(びょうぶがうら)は、千葉県銚子市から旭市までの太平洋海岸線に連なる海食崖の景勝地です。隆起してできた下総台地が太平洋の荒波で削れてできた崖で、屏風ケ浦で観察できるのは約300万年前~90万年前と約10万年前の地層になります。水郷筑波国定公園に属し2016年3月に国の名勝及び天然記念物に指定され、さらに房総の魅力500選に選定されています。


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ジオパークとは?

ジオパークとは?
ジオ(地球)に関わるさまざまな自然遺産、例として地層・岩石・地形・火山・断層などを含む自然豊かな「公園」のことをいいます。

どんなことができる?

ジオパークは、少し難しい言葉で言うと、ジオツーリズムを楽しむ場所。山や川をよく見て、その成り立ちに気付くことに始まり、生態系や人々の暮らしとのかかわりまでをつなげて考える場ジオツールズムとは、単に景観を見るだけではなく、その成り立ちの地球科学的な背景や、人間生活との関わりについて興味を持ち、それについて学ぶ観光のスタイルのことです。
2012年9月に日本ジオパークに認定された「銚子ジオパーク」は千葉県銚子市の全域がジオパークのエリアになります。屏風ヶ浦をはじめ、様々な自然遺産を見学できますよ。

銚子の大地形成


太平洋と利根川に囲まれた銚子は「太平洋に突き出た大地の右腕」に例えられているといいます。
大地の右腕は「こぶしのエリア」 「うでのエリア」 「そでのエリア」の3つに分かれ、それぞれが銚子の大地形成のストーリーを物語っています。
屏風ケ浦は「うでのエリア」にあり、下総台地の北東端にあたります。この台地の大部分は12万年前頃に、古東京湾という浅い海が干上がって誕生し、隆起して平坦な頂上面を持った高まりである「台地」になりました。
この下総台地は陸上で火山灰や塵が堆積して粘土化した「関東ローム層」に覆われています。
◎遊歩道を散策
海岸線沿いには遊歩道が整備されており、安全に見学ができます。銚子市名洗町から隣の旭市の刑部岬まで約10キロメートルにわたり40メートル~50メートルの断崖が続きます。隣接する銚子マリーナ海水浴場から続く遊歩道を歩けば、間近にその雄大な姿を見られます。海や地層を観察し潮風を感じながらのんびり散策を楽しむことができます。

地面が切り取られたかのような切り立った断崖が続く姿は、英仏海峡のドーバーの「白い壁」のようだといわれ、「東洋のドーバー」とも呼ばれています。そして映画やTV、ドラマ、CMなど様々なメディアにも数々登場しています。
銚子レンタサイクルで回れる
体力に自信がない方も電動自転車をレンタルすることができるので安心です。
20台の電動アシスト自転車は、レンタサイクル銚子事務所(JR銚子駅構内)、各ホテル・旅館でレンタルすることができます。電動自転車の利用をしたことがない方も、操作は簡単なので、心配いりません。好きなタイミングでボタンを押したりグリップを回せばOKです。乗り捨てのプランがありますので選択すると『乗捨て可能ポイント』で返却できます。銚子電鉄の乗り入れも可能になり、効率よく観光スポットを周ることができますので、観光にはとても嬉しいですね。

屏風ヶ浦の見どころは?


地球の歴史が刻まれた断面には圧巻です!断崖の下の歩道を歩くとその迫力には圧倒されます。青い空をバックにするとまるで海外にいるようなロケーション。雄大な景観を堪能しましょう。

・おすすめの時間帯は?

気持ちよく見学できる晴れた日がおすすめですね!

屏風ケ浦の注意


屏風ケ浦の崖上への立ち入りについて-
屏風ケ浦の崖上は、高所のため大変危険であると共に、私有地も存在している場所です。観光や撮影目的で許可なく立ち入らないようご理解、ご協力をお願いいたします。屏風ケ浦の見学の際は、隣接する銚子マリーナ海水浴場から屏風ケ浦沿いに続く遊歩道をご利用ください。(HPより)

屏風ケ浦の地層について
・下の地層について
下の地層は海の中で砂や泥がたまってできました。できた時代は約300万年前から40万年前です。このうち屏風ケ浦で観察できるのは約300 万年から90 万年前の地層になります。この海はだんだん深くなり、約180万年前には水深およそ1500mだったと考えられています。
その後、この海は浅くなっていきました。ここからは、深い海に住んでいる、ウニ、貝などの化石が見つかっています。
・上の地層について
銚子の周辺が浅い海だった約10万年前にできた地層です。浅い海の砂泥底に住んでいる貝類がみつかっています。また浅海に住んでいるゴカイの仲間の生痕化石を見みることもできます。この時代の銚子は愛宕山を中心に孤島だったと考えられています。
屏風ケ浦の侵食 大きな穴
・海食窪
屏風ケ浦は下総台地が海の波によって削られた崖です。かつては年間50cm~100cmも波浪の影響で削られていました。このため、1960年台消波ブロックを設置し、結果、崖の後退速度が一桁小さくなったといわれています。しかし、侵食が抑えられることで崖面に植物が繁茂してきて、美しい地層の縞模様が失われつつあること、土砂の供給量が減少したため、南方の九十九里浜の砂浜がやせてきていることなどが指摘されています。


屏風ケ浦その他周辺観光地

合わせてみたいスポットを紹介します。

犬吠埼「こぶしのエリア」


日本一早い初日の出で有名な「犬吠埼」。ここは恐竜時代の海底の痕跡が沢山あります。銚子半島の東海岸の黒生から長崎鼻にかけて、1億3000万年前から1億年前の恐竜時代の地層を見ることができます。犬吠埼は1億2000万年前の地層です。階段で降りて観察することができる海岸は、この時代の浅い海の海底の痕跡を数多くみることができる学術的な貴重な地層です。そのため「白亜紀浅海堆積物」として国の天然記念物に指定されています。


犬岩「こぶしのエリア」

まるで耳があるみたい!と言われており、犬岩は風化・侵食によりまるで耳を立てた犬のように見える岩体です。若干ウサギの耳のようにも見える可愛らしい岩ですね。
愛宕山(高神愛宕山)、千騎ケ岩と同じく砂岩・泥岩からなる千葉県最古の地層で、できた年代ははっきりわかっていませんが、ジュラ紀(約2億年~1.5億年)と推定されています。実は千葉県最古の地層で、とても歴史がある岩です。
銚子の大地の成り立ちを、お手軽に見学できるコースもあり雄大な銚子の自然や景観が楽しむことができ、半日から1日コースもありますのでチェックして見て下さい。


・銚子マリーナ海水浴場


東洋のドーバーと言われる屏風ケ浦を前面に眺めながらの波の静かな海水浴場。隣接する名洗港海浜公園では、テラスなどがあり、夕陽を眺めることもできます。波が穏やかなので、お子さま連れには最適の場所です。夏は海水浴を楽しめます。

屏風ケ浦まとめ

屏風ケ浦まとめ
屏風ケ浦は自然を感じたい、癒されたい方にはぴったりのスポットです。遊歩道は途中で立ち入り禁止となっています。レンタルサイクルを使用しても◎、ふらっと散歩したい方も素晴らしい景色を眺望できますよ。映画やミュージックビデオで使われているのが納得できるほどの景観は見る価値が十分にあると思います。地層だけでなく、海辺の景色も同時に見ることができるので見飽きることがないでしょう。気になる方は周辺のスポットも合わせて見学して見て下さい。

住所銚子市潮見町
公式サイト屏風ケ浦 | 銚子市観光協会



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