大山千枚田(おおやませんまいだ)は、日本で唯一、雨水のみで耕作を行なっている棚田です。
嶺岡の山並みのふもと、階段のように連なる面積約4ヘクタールにも及び大小375枚の田んぼ。周囲の里大和集落の姿は、自然と人々の営みが育んできた、貴重な文化的景観です。大山千枚田は、鴨川の中山間に位置し房総半島のほぼ真ん中にあり、東京から一番近い棚田として知られています。平成11年に農林水産省「日本の棚田百選」に認定され、平成22年には上皇上皇后両陛下が視察におみえになりました。
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大山千枚田の見頃
春は桜が咲き誇り、ピンクの花と大山千枚はとても見ごたえがあります。4月~5月には、田んぼに水が張られます。朝方は太陽に反射され、水面がキラキラ輝く棚田は美しいです。また、夕方のピンクに染まるロマンチックな夕陽とのコラボレーションも背的ですよ。時間帯によっても、見える景色は変わっていくのが魅力的ですね。
夏は稲が成長し6月から7月は緑が美しく色づきます、9月中旬は彼岸花が咲き、鮮やかな色が映えます。秋になると大山千枚田の稲は黄金色に広がって、収穫の時期をむかえます。千葉県は温暖な気候なので、東北地方などの米の生産が盛んな地方よりも稲の生長が速く、収穫が早く行われます。そのような米は「早場米」と呼ばれ、その年の一番初めの新米なので、高い値段で取り引きされるそうですよ。冬は雪が積もった棚田の銀世界が広がり、美しいです。
大山千枚田の夜景「棚田のあかり」
1万本のライトで照らされる棚田ライトアップ
日本の棚田百選に選定されている大山千枚田に、1万本のLEDキャンドルが輝きます。房総鴨川の秋から冬の風物詩をお楽しむことができます。
1万本のうち6,000本が15分ごとに橙、青、緑、紫と変化しとても綺麗なイルミネーション。
期間は棚田の夜祭りの終了日の翌日から1月の第1日曜日くらいまでの期間に、毎日午後5時頃から午後8時頃になります。
◎様々な体験プログラムに参加できる
【田植え体験】
普段食べているお米ってどんな風に育つのか、どんな場所に育つのか、教科書には書いてあっても実感がわきにくいこうした疑問も、実際に田植えをしてみると容易にわかり、改めて稲の成長の凄さに感動します。料金1,650円。服装には注意点があるので事前に確認すると良いでしょう。田植えはズボンの裾が濡れないように膝丈のパンツ。ジャージ素材の方が綿素材よりも濡れても重くならず、作業しやすいです。紫外線が強くなる季節ですので、帽子は必須アイテム。首の後ろも手ぬぐい等でガードすると良い。また、長靴、クロックスは埋もれてしまいますのでNGです。
【農作業体験】
大豆、綿、藍などの畑作業、田んぼ作業等、里山整備体験等ご用意できます。(季節で作業内容は変わります)料金1,100円です。
【棚田の自然観察】
本来お米を作る場である棚田では、たくさんの生き物を見ることができます。特に大山千枚田にいるカエルの多さはピカイチ。他にも棚田にどんな生き物がいるのか。生物の体はどんな風になっているのか。図鑑ではなく、本物の棚田の生物の面白さをじっくり観察することができます。
学校体験でも人気の体験プログラムのひとつです。料金1,100円。
体験プログラムは基本的に10名以上の団体様向けですのでご注意ください。個人で10名以上であれば可。
大山千枚田 棚田トラスト制度 一口 30,000円
自分達の手で、おいしいお米を作りながら、 里山の景観を保全する活動に参加することができます。大山千枚田では、都市部の人たちに農業体験をしてもらいながら、棚田や周辺の里山の保存活動を行っています。地元の農家の指導でお米作りに挑戦出来ます。「棚田トラスト」は、子どもの農業体験や、定年後の農的生活を目指す人にとって有意義な体験になると思いますよ。
棚田オーナー制度
ひと区画の棚田を借り受け、オーナー自らが田植え、草刈り、脱穀など7回程度の作業を実施し、収穫したお米はオーナーに配分されます。日本の伝統的な稲作文化を学ぶことができ、子どもたちの食育としても最適です
応募資格として、たんぼへ足を入れて稲を作る意欲があること。自然とつきあう勇気を持っていること。などがあります。初心者でも農家の方が親身になって指導していただけるので安心ですよ。
原則として、田植え、草刈り、稲刈り、脱穀、収穫祭など年7回程度の作業に参加をすることになります。
「棚田カフェごんべい」
大山千枚田の一角には古民家レストランの「棚田カフェごんべい」があります。
古民家レストラン「ごんべい」は、「NPO法人 大山千枚田保存会」が運営し、この地方に伝わるごく普通の築100年の古民家を移築したものです。ご飯は大山千枚田産のお米を「もみがら釜戸」を使って羽釜で焚いています。自慢のお米から作る米麺もほかではなかなか味わえないものです。素朴だけど味わい深い、そんな味覚を楽しみながら、大山千枚田ならではの雰囲気の中で、ゆっくりと過ごすことができます。
おすすめは「チッコカタメターノ」 。酪農発祥の地鴨川で、牛乳を温め、少量の酢を加えて固めたもので、そのまま、またはいろいろな料理にアレンジされています。
チッコライスバーガー
チッコカタメターノをふんだんに使った千枚田オリジナルのライスバーガー。お味噌汁、お漬物がセットになっています。
2020年6月には棚田倶楽部が Free Wi-Fi スポットになりました。お越しの際に是非ご利用ください。
まとめ
大山千枚田は季節や時間帯によって素敵な異なる景色には癒されること間違いなし。駐車場、公衆トイレの完備もあります。おすすめの期間、時間帯は気持ちがいい朝方や夕方、ライトアップされる期間など。フォトジェニックな場所ですし、近くにはカフェもあり、大山千枚田でとれたお米を食べる事ができるのが嬉しいです。カフェからも田んぼを眺めることもできるそう。
一人で来ても楽しめますし、ドライブ、ツーリングにも人気のスポットです。
場所名 | 大山千枚田(おおやませんまいだ) |
住所 | 〒296-0232 千葉県鴨川市平塚540 |
電話番号 | 04-7099-9050 |
営業時間 | 9:00~16:00 |
公式サイト | 日本の棚田百選「大山千枚田」 – 鴨川市公式ホームページ |