【東京ディズニーランド】ウォルト・ディズニー自身が設計!!大人気アトラクション「カリブの海賊」の歴史や噂など

カリブの海賊は、ウォルト・ディズニー自身が設計に携わった最後のアトラクションとして知られています。ウォルトの死から3ヶ月後にカリフォルニアのアナハイムにあるディズニーランドで初めて公開されましたので、ウォルトの遺言的なアトラクションと位置付けている人もいます。
東京ディズニーランドではアドベンチャーランドに位置し、東京ディズニーランドオープン初日当初からある老舗アトラクションの一つで、誰もが知っている大人気アトラクションです。

 アトラクションは、ゲストがバトーと呼ばれる水に浮くボート型のフロート式ライドに乗り、オーディオアニマトロニクス技術を駆使して造られた海賊、市民、動物、骸骨、などで再現されたカリブ海の海賊の抗争と失われた財宝を巡るスリリングな冒険を体験することができます。今回はこのアトラクションについて調査したことをレポートします。

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「カリブの海賊」の歴史


 先ほども述べた通り、東京ディズニーランドの開業1983年4月15日に誕生したカリブの海賊は、カリフォルニアにあるカリブの海賊(1967年開業)のものとほぼ同じ内容のアトラクションとしてスタートしました。海賊の隠された秘宝を見たり、都市を襲い、荒ぶれる海賊たちや海賊と闘う市民や、火をつけられてしまう街々などの光景などを巡っていきます。火をつけられてしまっている街は本当に燃えているような演出で圧巻です。

 また、カリブの海賊の魅力は年齢、身長制限がないことです。年齢、身長制限がないアトラクションなのにもかかわらず、コース導入部で急降下があります。このことでは身長制限のあるジェットコースター系アトラクションに乗ることのできない子どもたちにとってはスリリングを味わえる唯一の絶好スポットでもあります。

 しかし子どもたちにとってあまり楽しめる要素がなかったのは、日本語での案内があまりない点です。日本語のセリフがあったとしても、急降下する前の骸骨のセリフ「しっかり掴まってろ、両方のおててでな」程度のものでした。あとはものすごいアメリカ南部訛りのきつい英語が話され、しかも何人も同時にそれを話すために、何を言っているか、ネイティブスピーカーでも聞き取れないかもしれないぐらいのレベルでした。しかし聞き取れたとしてもものすごく酷い内容を言っているので意味がわからない方が良いのかもしれません。


 さて、このアトラクションはもともとウォルトディズニーが手がけたアトラクションでしたが、その質の高さから、「このアトラクションのストーリーを土台にした映画をつくろう」というアイデアが1990年代後半に湧き上がりました。ピーターパンや白雪姫、スプラッシュマウンテンのように映画や小説の作品を土台にしてアトラクションができることの方が圧倒的に多いですが、アトラクションが映画になるという点では初めての試みでした。ジョニーデップ主演のパイレーツオブカリビアン「呪われた海賊たち」(2003年)はとても大きな成功を収め、現在に至るまで、「デッドマンチェスト」(2006年)、「ワールドエンド」(2007年)、「生命の泉」(2011年)、「最後の海賊」(2017年)と続編が続いている超大作となりました。この映画の成功がきっかけとなり、アトラクションの「カリブの海賊」を映画の登場人物を登場させるためにリニューアルしよう、という計画が浮上し、リニューアルが行われました。

 2006年にアナハイムのディズニーランドとフロリダのディズニーランドをリニューアルさせ、2007年に、映画シリーズにインスパイアされたキャラクター達を取り入れる大幅なリニューアルが東京ディズニーランドのカリブの海賊で行われました。これによって、映画版のキャラクターである「キャプテン・ジャック・スパロウ」や「キャプテン・ヘクター・バルボッサ」「デイヴィ・ジョーンズ」などが登場するようになりました。映画を見た子どもたちだけでなく、大人たちからも慣れ親しまれることができるようになり人気がさらに高まりました。
 そんな人気の高いカリブの海賊が2022年9月5日から7カ月間の長期休業に入ることになりました。これに関してさまざまな噂が繰り広げられていますのでご紹介します!

1.長期休業によるメンテナンスという説

長期休業によるメンテナンスという説
一つ目には開演当初からある長期営業アトラクションならではの長期休業によるメンテナンスという説です。開業当初からあるアトラクションですから、築39年を迎えるわけです。雨漏りやサビ、そして、水にずっと浸かっているボートや展示物などなど、老朽化により交換が必要な部品がたくさんあることが予想されます。元々、キューラインに2階へ登る階段があることをご存知の方は多いと思いますが、あの2階はブルーバイユーレストランの待合室だったり、カリブの海賊のキューラインを作るスペースでしたが、建物自体の老朽化のため使えなくなったとされています。長期メンテナンスを行うことで、いつまでも楽しめるアトラクションになると良いですよね。
 

2.シーンのリニューアル

シーンのリニューアル
二つ目にはシーンのリニューアルが考えられるとのことです。南部の海賊がテーマのアトラクションですから、子どもや女性が見たりすると、少し不愉快な気持ちになったり、海賊が怖いと感じてしまうなどの意見が聴かれるようになりました。また、ジャングルクルーズなどのアトラクションが長期休業の後に、人種差別的な要素が取り除かれることがありました。そのために、人種差別や女性差別にあたる場面の削除やリニューアルがあるのかもしれないと囁かれています。

特に女性を売り買いする女性オークションのシーンが現在問題になっています。女性差別につながるということでさまざまな団体から指摘があるようです。ディズニーはこうした声には敏感ですから、なんらかの対応が取られるのかもしれません。

 しかし、海賊とは昔から冷酷、残忍なものです。海賊の冷酷さ、残酷さを伝えるためには過度な演出になってはいけませんが、ある程度の歴史的な事実は展示しておくべきことなのではないかとは思います。

3.ブルーバイユーレストラン

ブルーバイユーレストラン
アトラクション『カリブの海賊』の一部としてこのレストランが建設されました。そこでアトクションの一部としての扱いなのでカリブの海賊の発着場をあえて見せることで、これから旅に出る人たちの雰囲気を感じることができます。
アトラクションとレストランが一体となっているのは、東京ディズニーランドでブルーバイユーレストランだけです。レストランは屋内ですが、天井がとても高く作られており、暗がりであること、および空調や照明の演出によって、屋外のレストランであるかのような錯覚を起こさせることがあります。店内は非常に暗くなってはいますが、とても落ち着いた雰囲気なのでデートにピッタリです。店内には提灯が飾られており、各テーブルにはアルコールランプがおかれてユラユラとした炎を楽しむことができます。
コオロギや蛙の鳴声、ホタルが飛ぶ様に模した光が川辺を美しく演出してくれます。
ただし難点が一つあります。それは、ブルーバイユーレストランは東京ディズニーランドにあるレストランの中で、一番高額な価格設定がされているレストランなのです!毎回毎回行くことはできませんので、ここぞ!という時に利用してくださいね。なお、2020年10月1日よりアルコール飲料の販売が開始されました。

カリブの海賊リニューアル後はブルーバイユーレストランで一杯飲んでからアトラクションに乗ってみてはどうでしょうか?素敵な旅を!

カリブの海賊の詳細

所要時間約15分
定員/収容人数ボート1台20名
制限1人で座って安定した姿勢を保てない方はご利用になれません。
住所〒279-8511 千葉県浦安市舞浜1−13
公式サイト【公式】カリブの海賊|東京ディズニーランド|東京ディズニーリゾート
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