【東京ディズニーランド】スプラッシュマウンテンの魅力や特徴、歴史をお伝え!!人種差別の問題も!?

東京ディズニーランドのクリッターカントリー内にそびえたつ山から勢いよく滝が流れていることで印象的なスプラッシュマウンテンは、東京ディズニーランドの中でもとても人気なアトラクションです。まずは歴史から振り返ってみましょう。

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スプラッシュマウンテンの歴史


スプラッシュマウンテンの元となった映画『南部の唄』が公開されたのは1946年という第二次世界大戦が終わってすぐの年です。この映画は白人の少年とその家に仕えている下働きの黒人のおじさんとの心のふれあいを描いている作品です。このお話の中で劇中劇として登場してくるブレア・ラビット(うさぎどん)が『笑いの国』を目指して旅をする途中、ブレア・フォックス(きつねどん)、ブレア・ベア(くまどん)が邪魔に入るというストーリーが展開されますが、そのお話に沿って展開されるのがスプラッシュマウンテンのアトラクションです。

東京ディズニーランドにスプラッシュマウンテンが登場したのは映画の公開から46年後の1992年10月1日のことでした。当時の10月1日は都民の日の祝日で東京都民はお休みだったため、ものすごく混雑しただろうと思います。

すでにその日の記録は残っていませんが、私が開業してしばらくしてスプラッシュマウンテンに行った時もすごい待ち時間でした。ディズニーランドの地図を思い浮かべていただくとその凄さがわかると思います。「カリブの海賊」があるところから、列ができ、そのまま「魅惑のチキルーム」や「カントリーベアシアター」の横を通り、ウエスタンリバー鉄道の高架を越えてアメリカ河のほとりにまでQラインが伸びていました。やっとクリッターカントリーの中に入ってもくねくねとQラインが続き、約6時間ほど並んだのを記憶しています。今で言えば、シェリーメイなどのキャラクターグッズの発売日に8時間ぐらい並ぶことがあるようなのですが、待ち時間からアトラクションの人気の高さが伺えます。

スプラッシュマウンテンの特徴

東京ディズニーランド内で唯一水がかかるアトラクションというだけでなく、スプラッシュマウンテンには様々な特徴があります。
 

特徴1. ボートは最後の落下を含め計4回急斜面を落下

スプラッシュマウンテンは4回落ちるということを知らないで乗るビギナーの人は覚悟して乗ってください。最初は屋外から屋内に入って急に暗くなるところで叫び声が聞こえるので、恐怖心が倍増します!!

特徴2. 最後の落下は写真撮影スポット

スプラッシュマウンテンは最後の落下のところで写真撮影があります。これは出口のところで自分達の写真が画像で確認できるだけでなく、スプラッシュダウン・フォトで購入ができます。この写真を撮ってくれるのは、愛称シャッター・バグのホタルのフィニアス・ファイアーフライです。彼の撮ってくれる写真は良い思い出の一枚になりますから、良い笑顔で落ちれるようにしましょう!

特徴3. 東京ディズニーランドで最速、世界一のスプラッシュマウンテン?!

最後の落下は最大傾斜45度、高さ16mです。また、落下時の最高速度は時速62kmで、これは東京ディズニーランド内のアトラクションでは最速です。またコース全長は850メートル、山の高さは30.3メートルと、この長さと高さは世界のディズニーランドの中で最長、最高の記録です。

 特徴4.日本の気候に合わせた日本型スプラッシュマウンテン

日本の気候に合わせた工夫が随所にしてあります。たとえばプラットフォーム。アメリカのスプラッシュマウンテンは全て屋外にプラットフォームがありますが、日本は屋内です。これは日本が雨が降りやすく、キューラインもできる限り屋内に収めるように設計したためです。そして最後の落下時の水の飛沫量は世界一少なくなっています。これは日本の四季が影響しています。四季が明確に分かれており、また平均気温が世界のパークに比べて低いため配慮されています。

特徴 5. 待ち時間短縮!ファストパスとシングルライダー

ファストパスが2001年に導入されたのをきっかけとして、待ち時間短縮になりました。また東京ディズニーランドには2つあるシングルライダー導入のアトラクションです。これは一人分の席が余った時に優先的に案内される席のことです。私がシングルライダーで搭乗した時は、待ち列120分に対して、10分程度で乗ることができました。友達や家族と一緒に乗ることも楽しいことですし、待ち時間を少なくして乗り込むことができるのも嬉しいですよね。どちらに価値を置くかは皆さん次第です!

スプラッシュマウンテンが抱える問題

このスプラッシュマウンテンですが、現在ある問題に直面しています。それは人種差別の問題です。もともと白人の少年と黒人のおじさんの心の交流を描いていた『南部の唄』と言う映画そのものに対して、様々な指摘がされてきました。

映画の中では人種差別的な表現はないのですが、『南部の唄』が描いている時代において、白人の少年と黒人の下働きが交流すると言うこと自体が無かったと考えられるのにも関わらず、心のふれあいを描いて仲良くしている白人と黒人を描くことで、黒人差別の歴史を美化しているという捉え方をされてしまったのです。

そのために現在映画『南部の唄』は上映がされず、ディズニーチャンネルでも視聴することはできません。また、2020年6月25日にアメリカのウォルトディズニー社は衝撃的な発表を行いました。

それはスプラッシュマウンテンのテーマ変更です。黒人差別という問題を孕む映画『南部の唄』をテーマとしているスプラッシュマウンテンが現在問題視されているとのことで、新しいテーマでリニューアルすることが発表されたのです。
新しいテーマ映画は『プリンセスと魔法のキス』になりました。この映画はディズニー史上初アフリカ系アメリカ人のディズニープリンセスが主人公です。ディズニーの長編アニメーション第49作品目に当たるこの作品はメリーランド州の作家E.D.ベイカーのジュブナイル小説『カエルになったお姫様(The Frog Princess)』を基にしつつ、グリム童話『かえるの王さま』をパロディとして使用しています。ディズニー作品として出すために原作とは舞台を変え、ニューオーリンズのフレンチ・クオーターにするとともに、主人公を黒人の少女にするなどの変更が行われました。まだ見たことのない人は是非一度観てみてください。

今現在のスプラッシュマウンテンがいつまで体験できるかはわかりませんが、東京ディズニーランドもテーマ変更をする可能性があります。コロナ禍が終わったらスプラッシュマウンテンに乗りに行こう、と思っている方、これが最後のチャンスになるかもしれません!!

期間限定スプラッシュマウンテンの楽しみ方

2022年、東京ディズニーランドのスプラッシュマウンテンではスペシャルバージョン“びしょ濡れMAX”として期間限定のバージョンが登場しました。どの程度のびしょ濡れ度かというと、最後の落下時がやばいらしいです。前からの水しぶき以外に、横からの水しぶきと、上からの水しぶきがあるそうです。上から水しぶきがあると言うのがもはやどこから水を出しているのか分かりませんが、ディズニーの本気度が伝わってきます。今年度のびしょ濡れMAXは終了してしまったので、次年度以降のバージョンをぜひ期待してください!

住所〒279-8511 千葉県浦安市舞浜1−13
所要時間約10分
定員/収容人数ボート1台8名
公式サイト【公式】スプラッシュ・マウンテン|東京ディズニーランド
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