「月の沙漠」でラクダがお迎え！素敵な海と砂浜 異国のような雰囲気が楽しめる「月の沙漠記念公園」

月の沙漠記念公園は千葉県の御宿の海岸にある公園です。 御宿町は千葉県の南東、房総半島の東に位置する小さな町です。
観光客が多く訪れる場所、月の沙漠記念公園 は、フォトスポットや海水浴などをして楽しめます。空気がきれいで、輝く白浜も海の眺めも最高です。雰囲気ある場所でロマンチックなスポットとしてカップルにおすすめです。さて、砂浜にラクダの像が設置されていて有名な場所ですが、「月の沙漠」を知らない人も多いのではないでしょうか。

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「月の砂漠」とは？

『月の沙漠』とは、日本の画家兼詩人である加藤まさをの作品の1つです。「朧（おぼろ）にけぶる月の夜」の「沙漠」を、ラクダに乗った「王子様」と「お姫様」が旅していく情景を描写した作品です。作曲家の佐々木すぐるによって曲を付けられ、童謡として有名になりました。
「月の沙漠」のモチーフとなった砂浜については２つあり、 静岡県焼津市の吉永海岸説と千葉県夷隅郡御宿町の御宿海岸説の２つが有力視されています。 加藤の生まれた地である西益津村に近く、加藤が少年時代によく遊んでいたそうです。加藤まさをの長男の嶺夫は、「生まれ故郷は静岡県の藤枝市。海にも近く、よく浜辺に行って泳いだそうです。その記憶がヒントになった、と親類に話しており、私もそう信じているんです」と証言しています。
藤まさを自身は、1969年に御宿町が御宿海岸に「月の沙漠記念像」を建てたころから、御宿海岸がモチーフだと公言するようになり、1976年5月には自らも御宿町に移住し、1977年に同地で死去。加藤は「月の沙漠は御宿の砂丘」という揮毫も書き残しています。一方で嶺夫は、「『月の沙漠』に関しても、特定の場所などを描いたりはしていないといっていいだろう」とし、御宿海岸説は御宿町による観光宣伝だと主張している。嶺夫は、「二十年ほど前のことだったと思うが、まさをの生まれ故郷の静岡県藤枝市に在住の方が、その件について本人に質したところ、「せっかく観光のメダマにしてくれているのに反対するほどのこともないでしょ」と笑いながら答えたという」と記しています。童謡研究家の上田信道は、この加藤嶺夫の証言を紹介した上で、「結局のところ、「月の沙漠」のモデルの地については、この唄の聴き手の判断に任せるしかないでしょう」とコメントしています。
ラクダ像があるフォトスポット月の沙漠記念像
月の沙漠記念公園の中にある月の沙漠記念像は、童謡『月の沙漠』の中で登場するラクダに乗る姫と王子の像となっています。現在あるラクダ像は2代目で、1990年7月に建てられました。初代の像は、姉妹都市の長野県野沢温泉村に寄贈されています。フォトスポットとして非常に人気であり、朝日や夕日や星空とのコラボレーションは幻想的です。暗くなるとオレンジの夕日を背景にシルエットが浮かび上がり切り絵のように映る様がとても素敵です。ドラマの撮影などにも利用されていたそうです。この月の沙漠記念像は、月の沙漠記念館の目の前にあり、タイミングが合えば町内で朝昼晩に流れる月の沙漠のチャイムを聞きながら、記念像を楽しめることができます。

いたるところにラクダ像？？

駅や街灯、観光案内、花壇など様々なところにラクダ像が大小問わず見られるそう。御宿の街中をよく見渡すと、駅や街灯、観光案内、花壇など様々なところに月の沙漠記念像をモチーフにしたものが多くあります。隠れミッキーならぬ隠れラクダ を探しをしながら御宿をめぐるのも、旅を楽しむひとつになるかもしれません。

御宿海岸にあるONJUKU（御宿）モニュメント

海岸は中央海水浴場、浜海水浴場、岩和田海水浴場 の３つに分かれていますが、御宿町中央海水浴場に「ＯＮＪＵＫＵ」をかたどったモニュメントのが設置されており、可愛いと話題になっています。メキシコのカリブ海のリゾート地カンクンのデルフィネス海岸にある文字型モニュメントを参考 にして作ったそうです。
カラフルなモニュメントはつい写真を撮りたくなります。青空×海をバックに撮影したらインスタ映え間違いないスポットでしょう。夏は海水浴やサーフィンをして楽しむ人も見かけます。駐車場は１日１０００円と有料ですのでご注意ください。

月の沙漠について学べる記念館

月の沙漠記念館は1990年7月8日にオープン。1階は企画展示室と売店、2階に「加藤まさを」展示室となっています。 展示室には御宿の海岸がモデルとなっている童謡『月の沙漠』をはじめとする加藤まさをのさまざまな作品、遺品が展示されています。月の砂漠をご存じな方もそうでない方も楽しめます。館内では、御宿ならではのお土産も販売されています。入口を入ると、御宿ならではのお土産品の販売とインフォメーションがございます。売店は入館料なしでご利用いただけます。
料金は　大人 400円　65歳以上 300円　小中生 200円です。
御宿の名物・特産品を味わおう
御宿はグルメの街として魅力あふれる街です。海産物はアワビ・サザエ・イセエビ・ワカメ・カツオ・ヒラメ。新鮮で黒潮と親潮が交わる御宿育ちのアワビ・サザエ・イセエビのプリプリとした食感を楽しめます。海鮮好きにはたまりませんね。
お土産に人気な「岩の井」を使用した酒ケーキは珍しく、辛口の「岩の井」がケーキの甘さを引き立てます。

秋のグルメが味わえるビッグイベントが開催されることも。

２０２２年９月１７日～１０月３０日に行われた「おんじゅく伊勢えび祭り2022」、「御宿町」は伊勢えびの産地として知られています。
御宿町内の飲食店・宿でオリジナル伊勢えび料理が味わうことができるイベントです。期間中の土日祝には、月の沙漠記念館前広場で伊勢えびの直売が行われるほか、趣向を凝らした店が並ぶマルシェも同時開催しており賑わいを見せています。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じ ３年ぶりの開催になりました。当日は、伊勢えびの直売やえび汁の無料配布（300人限定）などが行われました。
伊勢えび・あわび専門の宿　外房御宿「大野荘」
大野荘では、千葉ブランド水産物に認定された最上級品 伊勢えび・あわびを堪能でき、この食材を好みに応じて、いろいろな調理法で味わえることが来ます。 また、入浴がついたお得なご昼食プランもご用意しています。地元の新鮮な魚介類をふんだんに使った活磯料理が魅力的です。
様々な宿泊プランがあり、観光から記念日ビジネスマン向けにも。お部屋は和室 で月の砂漠をモチーフにしたお風呂やユニークな雰囲気の潜水夫とあわび風呂 などに
入ることができます。茶褐色な御宿天然温泉は、疲労回復、冷え性などに効果があり、お肌がすべすべになるといいます。旅の疲れをいやす場所にぴったりですね。

御宿には様々な観光スポットがあることがわかったのではないでしょうか。月の砂漠記念公園のラクダ像は中でも人気のスポットです。季節問わず景色や海の眺めを楽しめますよ。季節に合わせた服装で、駐車場の場所を事前に把握しておくことをおすすめします。その他月の砂漠記念公園周辺には夏に楽しい3種類のウォータースライダーがあるおんじゅくウォーターパーク、日・西・墨 三国交通発祥記念碑など様々な観光スポットがありますので、足を運んでみてください。