「禁足地」は、特定の場所や地域に対して立入禁止または制限が設けられているエリアを指す言葉です。法的に立入禁止されているわけではなく、信仰、習慣などによって立ち入りが禁止されている場合が多いです。心霊スポットや、心霊現場がある場所としてピックアップされる場合もあります。
日本全国に禁足地が点在していますので、有名な禁足地を中心に、日本の禁足地をご紹介します。
オソロシドコロ
韓国に近い島・対馬市には「龍良山」という霊山があります。この霊山は地元で浸透している太陽信仰の聖地ですが、「オソロシドコロ」はその山中にある神社です。
この神社は近年まで人が足を運ぶことを禁じていましたが、現在は参拝を許しているそうです。とはいえ、参拝は条件つきで、「オソロシドコロ」に入る前には塩を体に振りかけなくてはならないそう。他にも「転んではいけない」や「落とし物を拾ってはならない」、「大声は出してはならない」、「鳥居をくぐる時は自分の履物を脱いで裸足となり、履物は頭にのせて『いんのこ、いんのこ』と唱えながら通らなくてはならない」、「天道法師のお墓こと八丁郭にお尻を向けてはならない。」などのルールがあるようです。
新城島(パナリ島)
新城島(パナリ島)は、沖縄で最も怖い場所、禁断の島などと噂されます。「新城島(あらぐすくじま)」とは、沖縄県の八重山列島の島で、上地島(かみじしま)と下地島(しもじしま)の小さな2つの島を合わせてこの名前で呼ばれています。
禁止場所に入るとシャドーマンと呼ばれる黒い影に遭遇すると言われており、この黒い影に遭遇すると1年以内に死ぬといわれています。さらに、アカマタ・クロマタの秘祭は部外者は絶対に立ち入り禁止で、無理に立ち入ろうとすれば命の危険すらあるそう。
他にも、秘祭を無断撮影した記者が暴行殺害された事件の噂や、立ち入り禁止の人魚神社と美嶽神社も近くにあるそうです。
腹切りやぐら
鎌倉でも「高時の腹切りやぐら」は、本当に怖い心霊スポットとして知られています。
「やぐら」というのは鎌倉時代の墓地で、山のふもとあたりを掘って、そこに五輪塔などを建てたものです。高時とは、鎌倉時代最後の執権北条高時のことです。
1333年、鎌倉幕府滅亡の際、新田義貞軍が鎌倉に攻め寄せてきて、北条軍は敗走し、最後に北条一族ら残党が東勝寺のやぐらに集まって、終わりの時を迎えました。その数約870名と言われます。北条高時もついに観念して見事自刃を遂げます。そして、北条一族は次々に自ら命を絶っていったのでした。
このやぐらからは、夜中などに人のうめき声や悲鳴、泣き声などがいまだに聞こえるのだといいます。
八幡の藪知らず
千葉県市川市にも禁足地があります。昔から「入ると出られない」、「足を踏み入れてはいけない場所」、「侵入したら祟りがある」と言われている場所です。八幡の藪知らずは現在、約300坪しかありません。近世以前は、今よりももっと広い土地だったようです。
八幡の藪知らずがやばい理由は数多く、日本武尊(やまとたけるのみこと)の陣屋だった場所だからだったり、葛飾八幡宮を最初に勧請(神仏の分霊を他の場所に移して祭る)した神聖な土地だからだったり、平将門が朝廷軍と戦ったとき、将門軍の鬼門に当たった場所だからだと言われています。さらに、ここにだけ将門軍の死門の一角を残したので、この地に入ると必ず祟りあるとも言われており、平良将、平将門、平将門の家臣の墓がかつてここにあったそうです。
奥の院の御廟(ごびょう)
樹齢数百年にもなる杉木立に囲まれた、厳かで神秘的な高野山・奥之院。
ここでは、「姿見の井戸」を覗き込んで水面に自分の影が見えないと、3年以内に亡くなる、地蔵堂に祀られているお地蔵様は、いつも表面に露が付き、汗をかいているように見える、「覚鑁坂」で転ぶと、3年以内に寿命が尽きる、供養塔のくぼみに耳をあてると地獄の釜の音、または、極楽の声が聴こえるなどの怖い噂があり、近寄る人が少ないです。
その場所にある「弥勒石」を持ち上げた時に、善人には軽く、悪人には重く感じられるという噂から、「玉川の魚」の背には、今でも焼かれた際の串跡である黒い斑点があるなど、多くの話がこの土地にはあります。
沖ノ島
九州本土から朝鮮半島方向へ約60km、玄界灘にぽっかり浮かぶ沖ノ島。島にいるのは、宗像大社沖津宮の神職の数人が交代で常駐しているたった一人だけです。
島全体がご神体で通称「神の島」と呼ばれる沖ノ島には数々の掟があります。第二次世界大戦後、発掘調査が行われたところ、海の安全を祈願した奉納品が約8万点も見つかりました。それ以来、沖ノ島は「海の正倉院」とも呼ばれるようになりました。
毎年5月27日の現地大祭の時だけは沖ノ島に上陸が許され、沖津宮に参拝できます。しかし、それは選ばれた男性200名だけです。なぜか女性は島に一歩たりとて足を踏み入れることは許されないので、参拝は叶いません。
さらに、島で見たり聞いたりしたことを口外してはいけず、島にあるすべてのものが「持ち出し禁止」です。
雄蛇ヶ池(蛇の池)
雄蛇ヶ池(おじゃがいけ)は千葉県東金市にある灌漑用貯水池です。江戸時代初期に江戸幕府の代官である嶋田伊伯が干害を防ぐために10年の歳月をかけて造成しました。形が十和田湖に似ていることから「暴走の十和田」とも呼ばれています。
面積は約25万平方メートルで周囲は約4.5km、満水時の最深部でも深さは4m程度と水深は比較的浅い池です。
ここでは、女のすすり泣く声が聞こえる、水の上に女の人影が浮かび上がるなどの噂があり、昔からある悲しい伝説が雄蛇ヶ池を心霊スポットにするきっかけとなったと言われています。その伝説とは、ある娘が、役人として勤めていた若侍に恋をしました。しかし、身分の違いによって叶わぬ恋で、悲観した娘は池に身を投げ亡くなってしまいました。それ以来、その娘の怨念が白い蛇と化して池に棲み続けているというものです。
入らずの森
氣多大社の本殿の背後には、1万坪もの広大な原生林「入らずの森」といわれる禁足地があります。縁結びの神様として人気が高い氣多大社ですが、古くから神域として神職以外の立ち入りが禁じられていました。400年以上も前から神官の他は何人も立ち入りできない聖域とされ、その神官でさえ足を踏み入れるのは大晦日に神事を執り行う時のみで、目隠しなどを厳重な祭式に従うことを要求されるそうです。
どのような祟りがあるのでしょうか?詳しいことが何も書かれていないのが、さらに恐怖心を煽る場所ですね…。
フボー御嶽
沖縄県の久高島には、最高の聖地であるフボー御嶽があります。神の島ともいわれ、琉球神話に登場する創世神”アマミキヨ”が天から舞い降り国をつくったといわれている島です。
ここでは、石を持ち帰ると原因不明の体調不良になる、島全体がパワースポット、フボー御嶽に勝手に入ると祟りに遭う、オーブや発光体の心霊写真が撮れると噂されています。
久高島には島のルールがあるので、立入禁止の場所には入らないように注意しましょう。ここは神聖な気持ちで島巡りをするとパワーがもらえる場所といわれています。しかし、男子禁制の聖地であり、琉球国王ですら立ち入る事が許されなかったそう。現在は、神女以外(例え女性でも)立ち入ることは許されていません。
人魚神社
人魚神社は沖縄の新城島にある、立ち入り禁止区域とされている謎の多い場所で、住民でも限られた人しか立ち入ることができない場所です。
人魚神社は「ジュゴン神社」や「ジュゴン寺」とも呼ばれており、ジュゴンの骨を祀っているとも言われています。その説に有力な話があります。新城島の周辺は、かつての南西諸島のジュゴンの最大の生息地の1つで、琉球王朝は島民にジュゴンを獲る事を許可し、税金としてその一部を干し肉として納めさせていたとする記録も残っているため、島に恵みをもたらすジュゴンを祭るために建てられた神社なのだといわれているのです。
人魚神社は地元の人々の間では、「イショー御嶽」とも呼ばれており、かつては男たちは、ここに参拝してから漁に出ていたとも言われています。
三輪山
三輪山に入って自分が見たことを決して人には話してはいけないです。昔は神官しか入山できなかったそうですが、現在は300円を払い、神官の襟に見立てた白い襷(参拝証)を首からかけ、携帯電話、余計な会話、水以外の飲食などなど禁止を守れば登拝できます。
この山は「呼ばれし者」しか登れないと言われています。三輪山は古くから「神宿る山」とされ、三輪山そのものが神体であるとの考えから、神官や僧侶以外は足を踏み入れることのできない、禁足の山とされてきました。明治以降は「入山者の心得」が定められ、現在においてはこの規則を遵守すれば誰でも入山できるようになりました。
転んだのに服が汚れなかったり、登山前より登山後の方が体が軽くなったという不思議な噂があります。
御塚
東京都大田区矢口にある「新田神社」は、運を開き、幸せに導くとされる霊験あらたかな神社で、幼少期より優れた武将だった新田義興(よしおき)を祀っていますが、この神社の拝殿の後ろある円墳「御塚」は、新田義興公のご遺体を埋葬した直径約15mの円塚です。
この塚に入ると祟りがあることから、「迷い塚」「荒山」ともいわれています。その裏付けとして、盗賊がこの御塚の中に逃げ込んで隠れようとしたところ意識不明となり、村人に助けられたと書かれています。
御塚後部には昔から決して神域を越えることがない不思議な篠竹が生えていて、江戸時代に平賀源内がこの篠竹で、厄除開運・邪気退散の破魔矢「矢守」を作成。ご祭神のご加護があるとされ、毎年多くの人が初詣で授かっているそうです。
神武天皇陵
畝傍山(うねびやま)のふもとに位置し、橿原神宮に接する神武天皇陵は、初代天皇のお墓とされる場所です。周囲約100m、高さ5.5mの広い植え込みがある円丘です。
神武天皇は、天皇に即位してから76年目、127歳で崩御したといわれています(古事記では137歳)。翌年に奈良県橿原市大久保町にある畝傍山東北陵(神武陵)に葬られました。1863年に福塚よりも畝傍山に近い、小さな塚「ミサンザイ」(現在の神武天皇陵)が、神武天皇陵だと認定されましたことから、神武天皇は『古事記』『日本書紀』の神話に登場する人物で、架空の人物である可能性が高いそうです。
硫黄島
小笠原諸島の南端に近い位置にある硫黄島です。東西8km・南北4kmのこの島は、日米合わせて5万人の犠牲者を出した太平洋戦争「硫黄島の戦い」の舞台となった地として有名です。現在は一般の上陸は慰霊目的以外では禁止されていますが、海上自衛隊と航空自衛隊の基地があり、自衛隊員が常駐してます。
ここには、就寝の際は寝室の前に水を用意するのが決まりとなっており、そうしないと霊が部屋の中まで入ってくるそうで、他にも、本土に戻る際は島にある石や砂を持ち帰ってはいけないルールがあります。調査で島に上陸した者が石をこっそり持ち帰りましたが、その後挙動不審となり、一週間後静岡県で遺体となって発見されたそうです。
有毒温泉
北海道上川群上川町「大雪山国立公園」の御鉢平カルデラの底部に位置します。立ち入り禁止になっているため有毒温泉を目的としなければ立ち入る事はない場所です。
この有毒温泉では、その名の通り強力な有毒ガスが噴出しており、ヒグマやキタキツネなどの野生動物がガスにより亡くなっていることもあります。1958年には登山客である学生2人が、この場所に迷い込み亡くなる事件も発生しているため、絶対に近寄ってはいけません。
事故もしばしば起きているため、非常に危険な温泉だと思われます。
石上神宮
石上神宮とは奈良県天理市にある神社・寺の心霊スポットで「いそのかみじんぐう」と読みます。石上神宮は拝殿の後ろにある、一般人が入ってはいけない場所に布都御魂大神が祭られています。
石上神宮では健康や長寿、病気平癒や百事成就のパワーを頂けます。また、石上神宮にいる神鶏にはどんなことがあっても木の枝から落ちないというエピソードがあり、受験生の合格祈願でも有名です。
そんな石上神宮には奇妙な噂があります。石上神宮の社務所の前にある池では、馬の頭をした魚が泳いでいたという伝説があり、夕方になると馬の鳴き声が聞こえてくるそうです。さらに、鳥居をくぐると頭痛などで体調が悪くなることがあるそうです。
辰ノ島
「辰ノ島」は、エメラルドグリーンに輝く海や白い砂浜、断崖絶壁、玄界灘の荒波によって作り出された岩穴など、ダイナミックな景観の無人島です。面積約0.16haで、壱岐対馬国定公園の特別保護地区に指定されています。
辰ノ島には、上から見ると、剣のカタチをしている池「剣の池(ケンの池)」があり、壱岐の支配者だったカザハヤ王の宝を沈めたという伝説が残っています。実際に、小学生が潰れた小判を発見しているため、この伝説は本当かもしれません。
しかし、この池は呪いの池です。池をのぞき込むと、その人の欲しいものが池に浮かび上がり、取ろうとして池に入ると、そのまま池の中に引きずり込まれると言われています。池のそばの岸壁は水難死体が多くたどり着く岸で、外国人の霊がどこからともなく現れて、池の中に消えていく、その霊を見た人は、数日後に死に至るという噂もあるようです。
湯殿山神社本宮
出羽三山は修験道といわれていており、日本古来の山岳信教といわれる悟りを得ることを目的とする修行の地で、その修験道のひとつが霊地、湯殿山になります。
湯殿山神社には子宝祈願や安産祈願にご利益のある「願い牛」が置かれています。湯殿山神社社本宮は神の聖地と呼ばれる場所なので、撮影は一切禁止、土足も厳禁と、ルールが厳しい事でも知られています。湯殿山にたどり着くまで出羽三山の険しい道のりがありますが、その過程で色んな事を見つめ直すことができ、パワーを貰え、新しい自分に出会える機会になるといわれています。
天岩戸神社
天の岩戸は、日本神話に登場する岩の洞窟。天の岩戸は、「天戸」(あめと、あまと)「天岩屋」(あめのいわや)「天岩屋戸」(あめのいはやと、あまのいわやと)とも言います。ここには、天照大御神が弟(須佐之男命)の悪事を戒めるために洞窟に隠れたという伝説があります。また、八百万の神々が集まる場所とされており、超強力なパワースポットといわれています。
そこでは「石を高く積むと願いが叶う」とされ、沢山の石が積まれています。
しかし、白装束の霊が出る、女性の霊が出る、鳥居の下に白装束の女性の霊が浮かんでいたなどの心霊現象が目撃されており、女性を乗せて家まで送り届けたが、そこではその女性の葬式をしていたという現象に加え、女性の霊を毎日車に乗せた者もいるそう。
八雲山
出雲大社の本殿の裏にある八雲山は、山そのものがご神体であり、この山に須我神社奥宮があります。スサノオノミコトが祀られていることからこの山を聖域として立ち入りが禁じられていのではないかと考えられています。
本殿裏の八雲山の裾にあたる場所には「磐座(いわくら)」があり、磐座を背負うようなカタチで素鵞社が鎮座しています。また、鎌倉時代から江戸時代初期にかけては出雲大社の祭神だったとされる「素戔嗚尊(スサノオノミコト)」が「素鵞社」に祀られています。
加えて、この磐座前に奉納された「お砂」には、お清めやご加護の力が宿るといわれています。この磐座には触れることもできますので、触れてパワーを感じてください
神宮の森
「神宮の森」は、「宮域林(きゅういきりん)」と呼ばれ、伊勢神宮・内宮のほとりを流れる五十鈴川の上流にあります。約5,500haあり、一般的には「神宮林」と呼ばれています。
神域の森林は神宮の尊厳を保つことを目的として自然の保護に努めているのに対して、宮域林は五十鈴川の水源の涵養(かんよう)、宮域の風致増進、そして、将来の遷宮を見据えたの造営用の木材の育成を目的としているのが特徴です。神宮の森には、約20mの落差から水が流れる滝「大滝」があり、その滝に感謝する祭典が「大滝祭」です。伊勢市今在家町高麗広(こうらいびろ)の住人によって毎年「海の日」に行われています。
一般的に神宮の森への入山は禁止されており、この祭りの参加者だけが入山を許されます。
エシュロン
青森県の三沢基地にある球体で、アメリカ合衆国を中心に構築された軍事目的の通信傍受システムです。同国の国家安全保障局主体で運営されていると欧州連合などが指摘している一方、アメリカ合衆国連邦政府自身がこれを認めたことはありません。収集・分析・分類・蓄積・提供の各機能によって構成されていると考えられています。
米兵は、基地を撮影しようとする者を「スパイ容疑」で射殺することにも躊躇しません。軍事ジャーナリストたちも、不審人物に本気で発砲する気で警備が行われているのは、日本国内では三沢基地のこのエリアだけだといいます。