千葉県の全域でホタルが生息する地域や施設を調べてみました。都市部では滅多に見ることはできない、夏の風物詩ですから、少々足を運んでもみてみたいですね。
ただ、ホタルを鑑賞するにはいくつか注意点がありますので、気をつけてくださいね。
1.懐中電灯や車のライトでホタルを照らさない
2.ホタルを捕まえない
3.不用意に草むらに入らない
4.カメラのフラッシュをたかない
5.大きな音をたてたり、大声で騒がない
おすすめ記事
千葉県で動物に会えるおすすめスポット10選
【最新】家族や初心者でも楽しめる!!千葉の釣り堀スポット【15選】
【千葉】工場見学できるおすすめスポット
ホタルの自然観察地(四街道市)
こちらは沢ではなく元々田んぼだった場所です。それを四街道市(自治体)が民間から借り上げ、有志の市民グループ「四街道自然同好会」 が定期的に草刈りや水質保全活動をしています。その狭い一角だけを、昔の自然状態に維持しています。
ここでみられるのは、ヘイケホタルで、例年7月中旬から8月初旬にかけて夜の8時半位の間の30分間ほど、ヘイケホタルの舞いを鑑賞できます。・昭和の時代に家の裏の縁側で眺めていた田園風景をそのまま切りぬき、額ふちで切り取ったような限られた狭い範囲です。
ホタルの生息数も数十匹しかいません。絶対つかまえたりしないで、大切に遠くから見守るようにしましょう。ここは「ゲンジホタルの舞」というとても小さな優しい作品、だった一つが展示されている小さな屋外美術館のようなイメージかもしれません。
昭和のころはこの風景がずっと広がっていたことを想像してみましょう。よくわからなければ(となりのトトロを思い出して^_^) すべての明かりを消して、わずかに瞬く、ホタルの灯びの舞は、また他のホタルスポットとは趣も全く違います。
切なくもあり、はかなくもある不思議な感情が残る気がする癒しスポットですね。ホタルを楽しむ、眺める、というより感じるスポットです。静かでロマンティックでもありますので、小さなお子様がいるご家族向けというより、カップルのデートコースとしてもおすすめです。
住所 | 〒284-0024 千葉県四街道市旭ケ丘3丁目6−1 |
サイト | ホタルの自然観察地 |
泉谷公園(千葉市緑区)
泉谷公園の中の「ほたる生態園」では、ホタルを人工飼育しています。自然の状態を守りながらそっと見守るような、四街道市の(ホタルの自然観察地)とは 環境が全く異なるホタルスポットです。泉谷という地名にも言われているように、水道もない、古い時代から豊富な湧量を誇る、地域でも大切な湧水地でした。建物で囲って雨風や外敵から守ったりはしているものの、今もその自然の湧き水を使い人工飼育しています。なので、「人工飼育」とはいっても、昔からの自然繁殖の環境を再現して守るイメージですね。
具体的には、水質保全の為にと草刈や水路の掃除、ザリガニの駆除などの管理をしています。水辺に反射するホタルの瞬きは、とても幻想的です。広さは泉谷公園全体で7ヘクタールと広いので、小さいお子様を連れた家族で、大きな車で来ても安心です。また人工飼育しているからこそ、安定して見ることができます。こちらで見ることができるのは、ゲンジボタルです。
「人工飼育場」「産卵小屋」と分かれています なので、目の前でちゃんとホタルをじっくりみることができます。タイミング(季節)を合わせれば、ゲンジボタルの卵や幼虫の姿も観察することができます。四街道市の「ホタルの自然観察地」が、(森の小さなホタル美術館)だと例えるなら、「泉谷公園のホタル生態園」は、(ホタルの博物館、資料館)のようだともいえるかもしれません。また、「ほたる生態園」の範囲以外にも、広い公園内には池があります。鯉や小魚もいたり、桟橋にはザリガニがいたりもします。
小さな水生昆虫もいて、自然を感じることができます。遊具がある公園ではなく、この名の通りの自然しかない自然公園です。だからこそ、お子様も含めたご家族みんなで、ぜひ自然を感じてほしいなと思います。ホタル鑑賞だけでなく、おでかけスポットとして楽しめるので、小さなお子さんもいるご家族にこそおすすめです。
住所 | 〒284-0024 千葉県四街道市旭ケ丘3丁目6−1 |
サイト | 泉谷公園 | 千葉市観光協会公式サイト |
ロマンの森共和国(君津市)
ロマンの森共和国は、大人も子供も楽しく遊べるファミリー向けのレジャー施設でもあります。民間や自治体が管理する場所よりも管理が行き届いてる分、安心です。
「ホテルシルクヴィラ&コテージ」があり、様々な体験とセットになった宿泊プランが豊富で、ホテル鑑賞プランもあります。ですから、夜のホタル鑑賞も安心してご家族でもカップルでも楽しめます。こちらでみれるホタルは、5月中旬~6月中旬にはゲンジボタル、6月中旬~7月上旬まになると、ヘイケボタルがみることができます。その数は圧巻たるや、数千匹ものホタルの乱舞を見ることができます。5月末ころから7月はじめごろまで「ホタル観察の夕べ」というイベントを行っています。もちろん、ホタルの生息環境を守るためには多くの手間と時間がかかります。「ホタルの谷」と呼び、水源保全や草刈りなど、ホタルの生育環境の保全に長く取りくんできたからこそ、ここでは約2ヶ月の長期間みることができます。それもほとんど自然のままの形で残しているというとです。環境保全に日頃から取り組まれてる皆様には、感謝しかありません。
ボランティア活動のお手伝いもできることがあるかもしれませんので、ホタルの乱舞のお礼に、何か考えてみてはいかがでしょうか? ここまで長期に沢山のホタルを鑑賞できる場所は関東ではほとんど残っていません。
料金 | 600円(4才以上/税込) |
住所 | 〒292-1179 千葉県君津市豊英659-1 |
電話番号 | 0439-38-2211 |
営業時間 | 10:00~17:00(サイト・お電話でお確かめください) |
サイト | ロマンの森共和国 |
市川市動植物公園 大町自然観察園(市川市)
大町公園は、主に7月下旬から8月上旬のヘイケホタルをみるこができます。こちらも泉谷公園と同じように、昔からの豊かな湧き水がある公園です。ザリガニや他の水生昆虫も憎も沢山生息していて、自然豊かな公園です。
やはりここも小さいお子様連れのご家族のお出かけに、超お勧めです。ホタルが沢山みれるのも、その環境そのものの保全ができているゆえなので、いろんな生き物が気持ちよく住める綺麗な環境を守ってるからこそですね。また、水面に反射するホタルの灯りは、より幻想的です。その瞬きの揺らぎは何十倍にも感じ、その癒しパワーも凄そうです。こちらも商業施設の管理となっておりますので、広い範囲で、生き物(動植物)のための安定した保全管理が実現しています。今では全国的にもめずらしいおサルさんもおり、沢山のニホンザルが生活しています。赤いおしりをポリポリかきながら、何かこっちを見ていて、何か言いたそうです。彼らは彼らなりに色んな社会の事情があるのかもしれませんね。他にもキツネザル・カワウソ、タヌキ等も飼育されています。なんと、マイクロブタも。レッサーパンダやモルモットも人気です。
様々な動物たちの種類ごとの生態と、植物や自然環境との関わりを色々比較してみることができるのも、「動植物公園」であり「自然観察園」ならではの楽しみ方ですね。
料金 | 無料 |
住所 | 〒272-0801 千葉県市川市大町284番1外 |
電話番号 | 047-338-1960 |
営業時間 | 9:00~17:00(サイト・お電話でお確かめください) |
サイト | 市川市動植物園 | 市川市公式Webサイト |
白浜フラワーパーク(南房総市)
白浜フラワーパークは、海にあるため、ゲンジホタルと海ホタルの両方ををみることができます。なので、他のホタルスポットとは違う楽しみがあります。通常ゲンジホタルとヘイケホタルは、観覧できるタイミングがずれるので、色や瞬き、飛び方などの生態の微妙な違いを感じることは難しいかもしれません。でも、ここのように、種類の異なる蛍の共演を楽しむこともできます。蛍鑑賞をはしごするのもまたいいでしょう 蛍そのものをただ見るのではなく、生育環境の違いも学ぶことができます。(現在閉鎖)
源氏ぼたるの里(いすみ市)
四街道市のホタルの自然観察地や、八千代市のほたるの里、長生郡長南町の山内ホタルの里などと同じように、こちらの「ゲンジボタルの里」は、商業施設やレジャー施設ではありません。地域住民のといすみ市で大切に水源管理や草刈などを行い環境保全にとりくんでいる場所です。ゲンジボタルが多数生息しているこの場所を「源氏ぼたるの里」と名付け、「いすみ市山田源氏ホタルの会」を発足させ、共に大切に守ってる区域です。とても狭く限られた区域です。
沢山のホタルが広範囲にホタルの幻想的な乱舞をながめるというよりは、まるで線香花火の儚さのように、蛍を鑑賞するというよりは、感じるスポットかもしれません。ゲンジボタルの舞いが楽しめるのは、5月下旬から6月上旬の、19~21時、比較的おそい時間までホタルの乱舞を楽しむことができます。※当たり前ですがホタルは自然の生き物です。発光するのもその独自の体のメカニズムによるものです。
ライトのスイッチをオンオフするようなものとは全く違います。ホタルが光るためにはまず、まわりがまっ暗であることが前提です。無闇に人工的な強力なライトなどで照らしてしまうと、光らないということもあります。一部の人のマナー違反で、周りの人やホタルにも迷惑をかけるようなことは絶対あってはいけません。まず一匹が先陣をきって瞬きだします。するとまわりが「それに続け」と言わんばかりに光の数がどんどん増えていきます。光るタイミングも、隣の蛍はいつのまにか同じタイミングだったり。
またいつのまにかずれていたり。オーケストラの揺らぎのような感じがしました 大雨の日、月夜が明るい日、寒い日、風の強い日はホタルは茂みに隠れているのか、光りません。また、ホタルは絶対つかまえない。ゴミはもち帰る。など ルールを守ってみんなでホタルを守りましょう。
住所 | 〒298-0018 千葉県いすみ市山田3504−1 JAいすみ 大原育苗センター付近 |
サイト | 源氏ぼたる |
ほたるの里(八千代市)
こちらのホタルスポットは、四街道市のホタルの自然観察地や、長生郡長南町の山内ホタルの里などと同じように、商業施設やレジャー施設ではありません。自治体と地元有志でホタルの生息できる水辺環境を整備して、地域全体が一丸となり守っている水源です。ですから、とても狭い範囲でほんのわずかな生息数です。ルールやマナーを大切にして、ホタルを楽しんでください。
絶対にホタルには触らないでください。捕まえても一度人間の手に触ってしまったものは持ち帰ってもすぐ死んでしまいます。ここは、ホタルの額ひとつだけを展示した、小さな美術館のような気持ちで観賞して下さい。一切のあかりを消して、ホタルの儚さをかんじてください。
保全活動は、「八千代市ほたるの里づくり実行委員会」が行っています。保全活動として、草刈り、抗打ち、ザリガニ補獲等、季節毎にいろんな作業をしています。「ホタルメイト」も募集中です。管理者が商業施設のホタルスポットと、自治体や地元有志のホタルスポットは、規模やアトラクション性はどうしても地味にな感じるかもしれません。
しかし、保存活動にも参加できる場合も多いので、観賞だけでなくこういった活動に参加してみるという楽しみもあるかもありですね。
住所 | 〒276-0015 千葉県八千代市米本1517 |
電話番号 | 047-483-1151 |
サイト | ほたるの里のホームページ |
北総花の丘公園(印西市)
ここは大変珍しいタイプの蛍の里です 都市公園として県が管理する都市公園となります ホタル観察といえば、人里離れた里山というイメージがあります。でもここは何と都心への通勤圏内で、色んな商業施設はマンションなどが多いベッドタウンです。最近は若い夫婦の移住者も増えているという人気の街です。そんな中5月下旬から6月上旬にゲンジボタルがを見ることができます。
「花と緑の文化館」「自然生態園」「野鳥観察所」などの復数のゾーンがあります。総面積なんと50ヘクタールと広大な敷地面積。その中でも(緑の景ゾーン)(水の景ゾーン)は、人工管理の戸神調整池だけでなく、 都市開発がすすむ中、ぽっかりとり残されている「奇跡の」既存林も今めた、昔ながらの自然に非常に近い空間となってます。ですから、特におすすめなのがこの「水の景ゾーン」です。ホタルがみられるのもこの区域ですし、ホタル以外のいろんな野鳥や昆虫なども沢山みることができます。生きものごとの、季節ごとの生態をみることができます。
人々の文化的な生活の中で自然とどうしていくのかを実際に実現しているかのような場所です。ここでのホタルの灯びは、都会的で現代的な今の暮らしの中でも共存が可能ということを教えてくれます。でもそれにはどんなに大変かも伝えてくれる「学べるホタル観測地」のようです。
住所 | 〒270-1341 千葉県印西市原山1-12-1 |
電話番号 | 0476-47-4030 |
サイト | 千葉県立 北総花の丘公園 |
坪井町近隣公園 (船橋市)
こちらのホタルスポットも商業施設 レジャー施設ではありません。一度は絶滅しかけた坪井のホタルを、地元有志が復活させた特別なスポットです。かつては、坪井川が山からはこぶ豊かな水源がつくる、自然豊かな里山と湿地が広がる土地でした。
時代がすすみ、大規模な住宅開発が急速に進み、かっての動物の住みかを人間が奪い、動物の住処を追いやるようになりました。生活環境を奪われたり、汚された多くの動植物たちは、その絶対数を減らしてしまいます。
かつてはこの里山や湿地にも沢山いたはずのヘイケホタルも例外ではありませんでした。ほとんどホタルを見かけることもなくなるほど、住宅用発が進む中で、偶然未開発だった町のハズレにわずかばかりに生き残って いたヘイケボタルをみつけた地元有志は、「井湿地を復活する会」を立ち上げ、成虫を採集し、人工詞肴にとりくみ、その後詞育した幼虫を坪井湿地に放流し、それを10年以上つづけてきました。
自治体や住民が一体となり、環境保全活動が現在進行形で今も続く地域です。人の手によって一度は失いかけた、ここ坪井町の里山の自然を、また人の手によってもういちど復活させるというヒューマンドラマがあります。ドラスチックストーリーのあるホタルスポットです。
住所 | 〒274-0062 千葉県船橋市坪井町1371 |
電話番号 | 047-436-25660 |
サイト | 坪井近隣公園 |
山内ホタルの里(長生郡長南町)
こちらは、商業施設やレジャー施設ではなく、自治体や地元有志によって守られたホタルの里です。でも、四街道市のホタルの自然観察地や、八千代市のほたるの里のような狭い範囲ではなく、森、田んぼにかこまれた里山にあります。
自然の中の広い範囲で沢山のホタルが乱舞します。本当の「昭和のあのときの風景が額ぶち美術鑑賞ではなく、そのままタイムスリップして残っているかのようなスポットです。5月下旬から6月上旬にゲンジボタルがとびまわります。長岡主備でホタル鑑賞イベントが行われたり、写真コンテストなど、いろんなホタルイベントが行われることもあります。
商業施設でないので、ナビや地図にのっている特別な名称はありません。「山内ダム」をめざし、入口をすぎてから 約500m²ほどすすみます。少し開けた様な里山風景がみえます。
また、その先の林に入って流れる川ぞいでもみることができます。お父さん世代には懐かしい。子供さんには非日常の幻想的な世界に感動すると思います。自然環境で水辺の夜ですから、遠くから眺めるようにしてくださいね。
住所 | 〒297-0153 千葉県長生郡長南町山内 |
電話番号 | 0475-46-3396 |