千葉城(亥鼻城)は、千葉の街中にあるお城で、現在、地名をとって「亥鼻城跡」とも呼ばれています。昭和34年には歴史公園「亥鼻公園」として整備されています。かつて亥鼻城が位置した亥鼻の丘一帯を占める公園であり、1861年の千葉八景に「猪鼻山の望月」が選ばれるなど、古くから名所旧跡として親しまれていました。公園にはソメイヨシノが約100本あり、毎春「千葉城さくら祭り」が開催され、期間中は花見・夜桜や千葉市立郷土博物館のライトアップ、多くの出店を楽しめるなど桜の名所としても親しまれています。旅行客や、外国人観光客も多く見かける名所です。
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千葉城の歴史について
126年千葉常重が上総国の大椎城から下総国に拠点を移し構えた館が亥鼻城(千葉城)の始まりとされています。千葉城は平安時代末期の1126年関東八平氏の筆頭である千葉常重が築城。抗争が激化、これに巻き込まれた千葉氏も次第に分裂していきました。室町時代、享徳の乱で千葉胤直は関東管領の上杉氏を支持し、これに不満を持っていた叔父の馬加康胤と重臣の原胤房の連合軍に攻撃され、1455年に亥鼻城(千葉城)を追われてしまい、本佐倉へ拠点を移しました。1926年には亥鼻城跡に千葉開府800年記念碑、1976年には千葉開府850年記念碑が建立されています。
以来、千葉氏は14代、230年間にわたって下房総を支配しました。
千葉城は1126年に千葉常重によって築城され、1455年の千葉一族の内紛で落城し佐倉に本拠を移すまで使われた中世の城です。
見どころは?
凛々しく佇む千葉城(亥鼻城)はとても見ごたえがあります。天気のいい日に青空と共に撮影すると、写真映えします。春には桜が咲き、千葉城と桜の木のコラボレーションもまた綺麗ですよ。
そんな千葉城ですが、中に入ることができます。千葉城の中は資料館になっており、『千葉市立郷土博物館 』として1〜4階が展示室になり、歴史年表やパネル、民俗資料などが展示
されています。千葉氏をはじめとした本市の通史全般を網羅した、総合市史博物館です。古代から近現代までの幅広い郷土の歴史を取り上げられています。歴史好きにはおすすめです。
また、最近では、NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の「千葉氏の13人」特別展が行われており、話題となっていました。写真パネルや等身大パネル設置等があったり、ドラマで使用された衣装や小道具の展示があったりし、多くの人が足を運んだそうです。
最上階の展望フロアからの眺めは絶景!
千葉市周辺を一望出来ます。ゆっくりと景色をお楽しみいただけますよ。こちらの千葉市立郷土博物館は入場無料、駐車場無料です。
千葉氏に纏わる史跡や寺社が沢山見られるので紹介します。まず、千葉城の模擬天守前には立派な千葉常胤の銅像があります。
千葉城のスポット
◆「史蹟 猪鼻城址碑」
亥鼻山一帯が千葉市文化財第1号として指定されました。
◆お茶の水
お茶の水は、亥鼻城跡にある井戸。常胤は源頼朝が戦いに敗れて千葉で再起を図る際に、お茶をささげたという伝説が。常胤は、この井戸から水を汲んで頼朝にお茶をすすめると、頼朝はたいそう褒めたたえたのだといいます。
◆君待橋
伝説がいくつかあるそうですが、常胤が一族郎党を引き連れ源頼朝をこの橋で迎えたことに由来すると言われています。
◆千葉神社
源頼朝が鎌倉へ向かう途中、千葉一族と一緒にお参りしたと言われています。
◆千葉開府 800 年 記念碑
1929年建立。千葉常重が大椎城から移り館を築いた 1126 年 から 800 年後に式典を行われました。
◆不動党
清水(湧き水)と不動明王信仰が結びついて、不動堂が建てられたと考えられています。
◆神明社
猪鼻城の守護神として、千葉氏三代・忠常の世に鎮座され、八 代・常胤の時に社殿を修築したと伝えられました。
◆土塁跡
亥鼻公園を中心とする猪鼻城址の主郭周囲に本格的な土塁が 残るが、主郭内では建物跡は確認されていません。土塁から鎌倉 時代の蔵骨器が出土しており、墓地があったと推定されます。
◆教育塔
教育関係者の慰霊碑、約 18,000 柱の名簿を合祀。毎年 11 月 に慰霊祭が行われました。彫刻「冬の子」佐藤忠良作
◆千葉開府850年記念碑
1976(S51)記念式典が行われ翌年に建立されました。碑表は「知 ろう、愛そう、つくろう郷土千葉」。裏面には千葉市の歴史に輝く 22人顕彰者氏名が刻まれています。
いのはな亭
亥鼻公園には、本格的な木造の茶室(集会所)と茶店があります。イベントやお祭りも多数あります。落ち着いた雰囲気の中でお茶の講座を受講できます。
庭園で休憩・・【茶店 | 甘味処】こちらでは和風景の中でベンチに座って食事ができます。
おすすめのメニューは「名物 いのはな団子」・・500円 です。
みたらしとあんこの団子のセットです。その他、抹茶セット、550円あんみつ、530円など。メニューがとても豊富で何を食べようか迷います。
おすすめシーズン
四季折々の花を楽しめる名所としてとても有名です。
千葉城・亥鼻公園は桜の名所として親しまれています。そして日本さくら名所100選」にも選ばれているほど桜の美しいスポットです。例年、千葉城さくら祭りが開催され、出店や花見客で賑わいます。約90本にも及ぶソメイヨシノ、春の風物詩を堪能できます。
夕方に訪れると夕日に照らされる千葉城も美しく、夜には千葉城がライトアップされ、夜桜がとても綺麗です。例年の桜の見頃は、3月下旬〜4月上旬になります。天候もチェックすると良いでしょう。※残念ながら令和4年の「千葉城さくら祭り」は中止となりました。梅雨の時期には紫陽花が楽しめます。紅葉シーズンもおすすめ!もみじが色付き、紅葉が綺麗です。
いのはな亭で「亥鼻城址」御城印・御城印帳を販売中です。同じ亥鼻公園内にあるいのはな亭にて1枚300円で販売されています。いのはな亭ではオリジナル御城印帳も販売しています。
楽しみ方
千葉市立郷土博物館で千葉の歴史を学び、展望台から千葉市周辺の眺めを楽しむことができます。千葉城周辺の亥鼻公園を散策し、歴史的な石碑を見たりしてのんびりお散歩を楽しみましょう。
愛犬とお散歩するのもいいですね!お腹が空いたらいのはな亭茶店でお団子を食べのんびり過ごすこともできます。
季節によっての自然を楽しむこともでき桜、椿、ラベンダー、紫陽花、もみじなど四季折々で様々な植物が楽しめます。
千葉にはお城がいっぱい!!
その他 千葉の城跡はたくさんあります。歴史や城跡が好きな方は様々な城を巡ってみましょう。
・館山城
館山城(たてやまじょう)は、千葉県館山市、館山にあった日本の城です。館山市指定の史跡です。1580年、里見義頼によって館山城が築城された模擬天守閣と同時に市立博物館が建設され、模擬天守閣で南総里見八犬伝を展示紹介し、市立博物館で里見氏を展示紹介しています
・久留里城跡
久留里城は別名「雨城」と呼ばれています。天守閣は、城山公園の本丸跡の隣に築城され、鉄筋コンクリートの2層3階建て、延べ面積は約190平方メートル、高さは15mあります。 石垣は、安山岩を2mの高さに積み四方にまわし、外壁は昔の城と同じように、白の漆喰壁と南京下見板風につくられています。
・佐倉城跡
佐倉城は、千葉県佐倉市城内町にあった近世の日本の城。江戸時代には佐倉藩の藩庁が置かれた。市指定史跡および日本城郭協会選定の日本100名城です。城跡は佐倉城址公園として整備されています。
・本佐倉城
本佐倉城は、千葉県印旛郡酒々井町本佐倉と佐倉市大佐倉にまたがる将門山に築かれた千葉氏後期の本拠地となった日本の城です。文明年間の築城で、国の史跡に指定されています。
施設名 | 千葉城(亥鼻城 |
住所 | 〒260-0856 千葉県千葉市中央区亥鼻1丁目5−6 | 公式サイト | 千葉市:猪鼻城跡(含七天王塚)(市指定文化財) |